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こんにちは。兵庫県宝塚市にある歯医者「はら歯科クリニック」です。
「小児矯正は痛いと聞いたけど本当?」「痛みが出るタイミングは?」「痛みが出たときの対処法を知りたい」と、お子さまの矯正治療についてお悩みではありませんか。子どもの将来のためにも、矯正治療を受けさせてあげたいと考えている方は多いのではないでしょうか。
小児矯正は比較的痛みが少ないといわれていますが、お子さまによっては痛みを感じる場合もあるでしょう。また、矯正装置によって痛みが生じる可能性もあります。
本記事では、小児矯正によって生じる痛みや、対処法について詳しく解説します。お子さまの小児矯正を検討している保護者の方は、ぜひ参考にしてみてください。
結論からお伝えすると、大人の矯正治療とは異なり、小児矯正で痛みを感じることはほとんどありません。主に矯正装置をつけ始めた最初の2〜3日や、歯が動くときに鈍い痛みを感じる可能性がありますが、治療を中断するほどではないでしょう。
痛みが生じたとしても短期間で治まるケースが多く、我慢できる程度の鈍い痛みである場合がほとんどです。矯正治療が進むにつれて、痛みに慣れて気にならなくなるでしょう。
小児矯正は、痛みが苦手なお子さまでも安心して受けられる矯正治療といえます。
一般的に、小児矯正の期間は1年〜2年半ほどですが、常に痛みが続くわけではありません。小児矯正で痛みが出るタイミングは、以下のとおりです。
順番に解説していきます。
矯正装置によって歯に力を加えるため、矯正装置をつけ始めた最初の2〜3日は違和感や鈍い痛みが生じる可能性があります。
しかし、我慢できないほどの痛みを生じることはほとんどなく、1週間程度で落ち着きます。加えて、矯正装置にも慣れてくるためお口の中の違和感もなくなるでしょう。
お子さまの年齢が低いほど矯正装置に早く慣れるため、早期に治療を受けたほうがいい場合もあります。
矯正装置によって歯が動いた際に、鈍い痛みを感じるお子さまもいるでしょう。痛みの感じ方には個人差があるため、歯が動いていてもまったく痛みを感じないお子さまもいれば、痛みを訴えるお子さまもいます。
歯が動いている証拠ですが、矯正治療中にずっと痛みが続くことはありません。1週間もすれば徐々に痛みにも慣れ、ほとんど気にならなくなるでしょう。
矯正治療が進むにつれて歯を動かす距離も減っていくため、痛みを感じることも少なくなります。
矯正装置が粘膜に当たって痛みを感じるケースもあります。お口の中の粘膜を傷つけることで、口内炎を発症するケースもあります。
とくに、歯ぐきや舌は痛みを感じやすい部位のため、矯正装置が擦れたり当たったりすると多少の痛みを感じるでしょう。矯正装置をつけ始めた最初の2〜3日を過ぎれば、違和感にも慣れて痛みを感じることは少なくなります。
しかし、痛みが続く場合は矯正装置の調整が必要になる場合もあります。無理に我慢させず、歯科医師に相談しましょう。
矯正装置によって痛みの感じ方は異なります。歯に加える力が強い矯正装置ほど、痛みを伴いやすいでしょう。
以下、矯正装置ごとに感じる痛みについて解説します。
順番に解説していきます。
急速拡大装置とは、上あご全体の横幅を拡げることを目的に使用する矯正装置のことです。歯がきれいに並ぶためのスペースを確保する際に使用されます。
年齢が低い時期に急速拡大装置を用いることで、将来の抜歯のリスクを低減できるというメリットがあります。顎の骨を広げるため、口周りや鼻の奥に鈍い痛みを感じる場合もありますが、1週間もすれば痛みは少なくなるため心配ありません。
万が一痛みが続くようであれば、歯科医師に相談してください。
マイオブレースとは、口呼吸や舌癖などの歯並びに影響を与える要因を取り除き、本来の正しい歯並びに導くためのマウスピース型矯正装置です。マイオブレースは歯を移動させる矯正装置ではないため、痛みを感じることはほぼありません。
日中の1時間と夜間就寝中に装着するため、お子さまへの負担も少ない治療法です。装着時に若干の違和感を覚える可能性はありますが、すぐになれるお子さまが多いです。
また、矯正に使用するマウスピースはやわらかい素材で作られているため、お口の中を傷付ける心配もありません。
フェイシャルマスクとは、お子さまの受け口を改善する目的で使用される矯正装置です。睡眠時間を含めて、毎日12時間以上装着します。当院では、急速拡大装置と併用して治療を進めています。
フェイシャルマスクを顔に取り付けて、口の中に装着した矯正装置をゴムで前方に引っ張り、上下のあごのバランスを調整します。装着してから3~4日程度は弱い痛みを感じる可能性がありますが、1週間ほどで慣れるでしょう。
マウスピース矯正とは、透明なマウスピースを交換しながら歯を動かしていく矯正治療です。マウスピースは薄く透明なため、矯正治療中でも目立たないというメリットがあります。
永久歯が生え揃ってから行う矯正治療のことを2期治療といいますが、マウスピース矯正は2期治療で行われます。取り外しも可能なためストレスが少ない治療法ですが、お子さまの歯並びによってはマウスピース矯正を受けられない場合もあります。
新しいマウスピースに交換するたびに、歯を動かすための力が加わるため装着時に軽い圧迫感や痛みを覚える可能性があるでしょう。3日もすれば痛みが落ち着くことが多いです。
ワイヤー矯正とは、歯の表面にブラケットと呼ばれる矯正装置を装着し、そこにワイヤーを通して徐々に歯並びを整えていく治療法です。マウスピース矯正と同様、ワイヤー矯正も2期治療行われます。
矯正装置の中では最も痛みを伴いやすく、装置をつけた3~6時間後くらいから痛みが出始めます。
小児矯正で痛みが出たときはどうすればいいのでしょうか。ここからは、対処法について解説します。
それぞれ解説します。
小児矯正中は、せんべいや分厚いお肉といった硬い食べものを避けたほうがよいでしょう。歯周組織が敏感になっているので、硬い食べものを噛む刺激で痛みが悪化するかもしれません。
また、咀嚼時の衝撃が矯正装置の破損につながる可能性もあります。お餅やガムといった粘り気のある食べものも、矯正装置にくっつくので避けたほうが良いでしょう。
矯正装置をつけ始めた最初の2〜3日は痛みを感じる可能性が高いですが、長くても1週間ほどで落ち着きます。1週間以上経っても痛みが続く場合は、矯正装置が歯列の形に合っていない可能性が考えられます。
歯科医師に相談して、矯正装置に不具合があれば早めに調整してもらいましょう。
小児矯正中に痛みを感じるケースはほとんどありませんが、万が一強い痛みが生じた場合は痛み止めを服用して痛みを抑えましょう。歯科医院で痛み止めを処方してもらえます。
市販されている痛み止めには、歯の移動を妨げる成分が入っていることがあります。常用しなければ大きな問題にはつながりませんが、可能であれば歯科医院で処方してもらった痛み止めを使用しましょう。
本記事では、小児矯正で生じる痛みや、痛みが出たときの対処法について解説しました。
小児矯正は痛みが少ないといわれていますが、矯正装置によって痛みの感じ方が異なるため一概に痛みがないとはいえません。矯正装置をつけ始めた最初の2〜3日は多少の痛みを感じる可能性が高いですが、ほとんどの場合は1週間もすれば痛みも治まるため心配ありません。
しかし、痛みが長引く場合は矯正装置の破損や不具合の疑いがあります。そのまま放置すると、矯正がうまく進まずに治療期間が長引く可能性もあるでしょう。早めに担当の歯科医師へ相談することが大切です。
小児矯正を検討されている方は、兵庫県宝塚市にある歯医者「はら歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。