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こんにちは。兵庫県宝塚市にある歯医者「はら歯科クリニック」です。
歯の黄ばみや汚れが気になる方は、歯のホワイトニングを検討しているのではないでしょう。ホワイトニングは、専用の薬剤を使用して歯そのものを白くする施術です。
ただし、ホワイトニングはすべての人が行えるわけではなく、効果が出ない歯も存在します。
この記事では、ホワイトニングができないケースについて詳しく解説します。ホワイトニングができない場合の対処法もご紹介するので、歯のホワイトニング治療を検討している方はぜひ参考にしてください。
ホワイトニングとは、ホワイトニング剤を使用して歯の内部から漂白し、歯そのものを白くする治療法のことです。歯の表面に付着した着色汚れを取り除いて、歯本来の白さを取り戻すクリーニングとは異なります。
ここでは、ホワイトニングの種類やホワイトニングの仕組みについて解説します。
ホワイトニングには、以下の3つの種類があります。
オフィスホワイトニングは、歯科医院で歯科医師や歯科衛生士が行うホワイトニングです。1回の施術でホワイトニングの効果を実感できるほど、高濃度の薬剤を使用できます。
ホームホワイトニングは、マウスピースを使って好きな場所・好きな時間にできるホワイトニングです。オフィスホワイトニングと比べると低濃度のホワイトニング剤を使用し、歯の内側からじっくり白くするため、効果の持続期間が長いです。
デュアルホワイトニングとは、歯科医院で施術を受けるオフィスホワイトニングと、自宅で行うホームホワイトニングを併用する方法です。デュアルホワイトニングは即効性と持続性を兼ね備えており、ホワイトニング効果も高いです。
歯が黄ばんで見えるのは、歯の表面のエナメル質の直下にある象牙質がもともと黄ばみを帯びており、象牙質の色素が透けて見えるためです。特に、日本人はエナメル質が薄いため、象牙質の色素が見えやすいのです。
また、加齢とともにエナメル質は薄くなり象牙質は分厚くなるため、より黄ばんで見えるようになります。
ホワイトニング剤として主に使用されるのは漂白作用のある過酸化水素です。歯の表面に塗ることで歯の内部にある色素を分解し、化学反応を起こして歯そのものを白くします。
オフィスホワイトニングでは、歯のエナメル質の構造を磨りガラス状に変化させます。光を乱反射させることで、内側の象牙質の黄ばみを見えないようにします。
さらに、色素を分解する化学反応は光を当てることでより強くなるため、オフィスホワイトニングではホワイトニング剤を歯の表面に塗布した後に光を照射します。光を照射することで、より効果的に歯のホワイトニングが行えます。
ホワイトニングができない歯は、以下のとおりです。
それぞれ解説します。
人工歯はホワイトニングしても白くなりません。上述したホワイトニングの仕組みは、天然歯にしか作用しないためです。
人工歯がある場合、ホワイトニングで天然歯だけ白くなると色むらが生じるでしょう。詰め物や被せ物、差し歯を白くしたい場合は、希望の色で作り直す必要があります。
抗生物質のテトラサイクリンの影響で変色した歯は、ホワイトニング剤の効果が出にくくホワイトニングできない場合があります。
軽度の変色であれば通常よりも時間をかけてホワイトニングすれば白くなることもありますが、特にグレー系の色調の場合は、ホワイトニングでは改善しにくいです。また、重度の変色の場合はホワイトニングの適応にならないケースもあります。
歯の土台や人工歯に金属を使用している場合、金属イオンが染み出して歯が黒ずむことがあります。このように、金属が溶出して変色した歯は、ホワイトニングでは白くなりません。
歯の表面のエナメル質やその直下にある象牙質の成長が不十分な場合、ホワイトニング剤が浸透しすぎて強い痛みの原因になる可能性があります。また、エナメル質の状態によっては、ホワイトニングの効果が全く得られないケースもあります。
歯の問題以外にも、さまざまな理由でホワイトニングを受けられない人がいます。
それぞれ解説します。
ホワイトニングが、乳歯や生えたての永久歯にどのようなリスクがあるかは明らかにされていません。そのため、ホワイトニングの対象年齢は、原則として18歳以上とされています。
虫歯や歯周病があると、ホワイトニング剤が触れることで痛みや炎症を引き起こす可能性が高いです。虫歯や歯周病の治療を終わらせてから、ホワイトニングを行うのが一般的です。
知覚過敏の方は、ホワイトニング剤がしみて痛みが生じる可能性があります。低濃度の薬剤なら使用できることはありますが、十分な効果は見込めないかもしれません。
歯の表面にひびがはいっていると、その部位からホワイトニング剤が染み込み、神経を刺激します。その結果、知覚過敏の症状が現れたり歯の神経に炎症を起こしたりします。歯を修復してから、ホワイトニングを受ける必要があるでしょう。
ホワイトニングで使用する過酸化水素は、一般の方の使用においては安全性が確認されています。
しかし、母体や胎児、乳児への影響はまだ明らかにされていません。そのため、安全とは言い切れず、妊娠中や授乳中の方は控えるべきとされています。
無カタラーゼ症とは、過酸化水素を分解するカタラーゼという酵素を体内で作れない病気です。無カタラーゼ症の場合、過酸化水素を分解できないため、過酸化水素を使用するホワイトニングは行えません。
光線過敏症とは、紫外線に反応して皮膚に赤みやかゆみなどの症状を引き起こす病気です。オフィスホワイトニングでは、ホワイトニング剤を歯の表面に塗布した後にブルーライトを照射します。
ブルーライトは紫外線ではありませんが、光線過敏症の方はリスクを避けるために、ホワイトニングは避けるべきとされています。
前述したように、歯のホワイトニングはすべての人が行える施術ではありません。ホワイトニングできない人が歯を白くしたい場合は、以下の方法を検討します。
それぞれ解説します。
虫歯や歯周病、知覚過敏がある方でも、それ以外にホワイトニングができない原因がなければ、治療が完了すればホワイトニングを受けられるようになります。ホワイトニング前には、歯科医院で口腔内のトラブルがないかを確認してもらえます。
過酸化水素や光照射が原因でホワイトニングができない場合は、ホームホワイトニングであれば行えます。オフィスホワイトニングで使用するホワイトニング剤には過酸化水素が含まれますが、ホームホワイトニングで使用するホワイトニング剤には過酸化尿素が含まれた薬剤を使用します。
そのため、無カタラーゼ症の方でも、ホームホワイトニングであれば行えるのです。また、ホームホワイトニングでは光照射を行わないため、光線過敏症の方も治療が可能です。
ホワイトニングができない歯であっても、セラミック治療であれば歯を白くできます。もともと詰め物や被せ物がある場合、セラミックの詰め物や被せ物にやり直すとよいでしょう。
また、歯の表面を薄く削り、セラミックを貼り付けるラミネートべニアという治療法もあります。
ホワイトニングが行えない場合でも、クリーニングで歯の表面の汚れを落とし、歯本来の白さに戻すことができます。クリーニングは見た目の美しさだけでなく、虫歯や歯周病の予防にも効果的なため定期的に受けるとよいでしょう。
今回は、歯のホワイトニング治療ができないケースと、その際の対処法について解説しました。
ホワイトニングは歯をより白く美しくすることができますが、誰でも受けられる治療ではありません。歯の状態や体質によってホワイトニング治療ができないケースもありますが、虫歯・歯周病・知覚過敏がある場合も治療は行えません。
ホワイトニングを検討されている方は、まず歯科医院に相談してみましょう。
歯のホワイトニングを検討されている方は、兵庫県宝塚市にある歯医者「はら歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。
