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こんにちは。兵庫県宝塚市にある歯医者「はら歯科クリニック」です。
虫歯がある状態でホワイトニングを行うと、さまざまな問題が生じる可能性があります。
この記事では、虫歯がホワイトニングに与える影響、虫歯がある場合のホワイトニングのリスク、そして安全にホワイトニングを行うための注意点について詳しく解説します。
ホワイトニングとは、薬剤を使用して歯を白くする施術です。表面の着色や汚れが原因で歯が変色している場合、クリーニングによって改善することが可能です。
しかし、歯の内部まで変色している場合は、表面のクリーニングだけでは不十分です。その場合はホワイトニングで歯を白くする必要があります。
歯の色がもともと黄色っぽい人でも、ホワイトニングにより歯を白くすることが可能です。
ホワイトニングには、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングの2種類があります。それぞれの特徴を以下に解説します。
オフィスホワイトニングは、歯科医院で行われるホワイトニングです。オフィスホワイトニングでは、高濃度の薬剤とレーザー光を使用して歯を白くします。強力な薬剤を用いることができるため、短期間でホワイトニング効果を得ることが可能です。
しかし、その反面、色が戻りやすいというデメリットもあります。すぐに効果を求めたい方はオフィスホワイトニングを選択する傾向がありますが、長期的な色の安定性を重視する場合は注意が必要です。
ホームホワイトニングは、自宅で実施できるホワイトニングです。
ホームホワイトニングでは、まず歯科医院で歯型を取り、その歯並びに合わせた専用のマウストピースを作成します。ホワイトニング用の薬剤をこのマウスピースに塗布して装着することで、歯を白くしていきます。
一般的に、このマウスピースは1日数時間を2〜4週間の期間装着します。オフィスホワイトニングと比較して効果が現れるまで時間はかかるのが一般的です。使用する薬剤の濃度が低いため安全性が高く、また効果がより長持ちするというメリットがあります。
自宅で手軽に行える点も、多くの人に選ばれる理由の一つです。
虫歯がある状態でも、理論上はホワイトニングを行うことが可能です。
しかし、虫歯がある状態でホワイトニングを行うとさまざまなリスクを伴うため、多くの歯科医院では先に虫歯治療を行うことを推奨しています。以下に、虫歯がある状態でホワイトニングをするリスクについて解説します。
歯科医院でのホワイトニングでは、高濃度の薬剤を使用するため高い漂白効果が期待できます。
しかし、この薬剤は刺激が強く、虫歯がある状態で使用するとリスクが伴います。特に、歯に穴が開いている場合や、歯茎に炎症がある場合、ホワイトニング薬剤の刺激を直接受けることになるので知覚過敏や歯茎の痛みなどの症状を引き起こす可能性が高まります。
これらの症状が強く出ると、ホワイトニングを中断せざるを得なくなることもあります。そのため、虫歯や歯茎の炎症がある場合は先に治療し、歯と歯茎を健康にしてからホワイトニングを行うことが重要です。
健康な歯であれば、ホワイトニング薬剤の使用によるリスクは低く、安全に効果を得ることができます。
ホワイトニングには一定の期間が必要であり、オフィスホワイトニングでは約1〜2か月、ホームホワイトニングに関しては1〜3か月の期間を要します。
虫歯を放置してホワイトニングの施術を受けると、期間中に虫歯が進行するかもしれません。最悪の場合、神経に到達する恐れがあります。
虫歯が神経に到達するとより複雑な治療を必要とし、神経を取り除く処置が必要になることもあります。神経を取り除いた歯は、ホワイトニング効果が十分に得られない可能性があるでしょう。
ホワイトニングで得られる効果には個人差があり、理想の白さを達成するまでの期間も人それぞれ異なります。ホワイトニングの期間が予想よりも長引くことがあり、その間に虫歯が進行するリスクも考慮しなければなりません。
進行した虫歯は、一度の治療では完治しないことが多いです。細菌感染を防ぐために仮詰めをすることもあるでしょう。
しかし、ホワイトニングの薬剤により、仮詰めが取れてしまう可能性があるのです。そのため、虫歯治療とホワイトニングは同時に行うよりも、別々に進めることが推奨されています。
まずは虫歯治療を優先し、歯の健康を確立した上でホワイトニングを検討することが重要です。
虫歯治療を先に行ってホワイトニングを行う際も、いくつか注意しなければならないことがあります。後悔しないために、事前に虫歯治療後にホワイトニングをするときの注意点を理解しておくことが大切です。
ホワイトニングは天然の歯にのみに効果を発揮するため、詰め物や被せ物、人工歯は白くなりません。ホワイトニング後に詰め物や被せ物と天然歯の色との間に差が生じ、違和感が生じる可能性があります。
色の差を避けるためには、虫歯治療を受ける際に、将来ホワイトニングを検討していることを医師に伝えておくことが大切です。詰め物や被せ物を、ホワイトニングを見越した色に調整するなどの対策が可能です。
虫歯が進行し神経に達した場合、根管治療によって神経を取り除く必要があります。この治療後に、歯が褐色や黒色に変色することがあります。
神経を抜くことで血液の循環が止まり、歯の象牙質内にある細い管に古いコラーゲン物質が沈着することが原因です。神経を抜いた歯は内側から変色するため、オフィスホワイトニングやホームホワイトニングで表面を白くしても、根本的な白さを取り戻すことは難しいです。
そのため、虫歯治療後にホワイトニングを検討する際は、特に神経を抜いた歯の扱いに注意が必要です。
ホワイトニング中に虫歯になった際、ホワイトニングを中断して虫歯治療を優先することがあります。治療費が増えたり治療期間が延びたりなど、さまざまな影響が出るため、虫歯にならないよう注意しなければなりません。
以下に、ホワイトニング中の虫歯を予防する方法について解説するので、ぜひ参考にしてください。
ホワイトニング中の虫歯予防において、毎日の歯磨きは非常に重要です。食後4時間を過ぎると歯垢が形成され、歯に付着し始めます。48時間後には取り除かれなかった歯垢が歯石に変わり、より取り除きにくい汚れとなります。
そのため、食後はできるだけ早く歯磨きをすることが重要です。デンタルフロスや歯間ブラシを併用することで、細かい汚れもしっかりと除去することができます。
ホワイトニング中は歯が敏感になりやすいため、特に丁寧なデンタルケアが必要です。丁寧な歯磨きはホワイトニング効果を長持ちさせるのにも効果的です。
ホワイトニング中も、虫歯や歯周病の予防のためには定期的な歯のメンテナンスが不可欠です。3か月に一度のペースで歯科医院を訪れ、ホワイトニングとは別に口内全体のチェックと歯石除去を行うのが理想です。
定期的なクリーニングにより、歯石の蓄積を最小限に抑え、治療時間や費用の節約にもつながります。
日常の歯磨きを欠かさないことは虫歯予防の基本であり、自宅でのセルフケアとクリニックでの専門的なケアを組み合わせることで、虫歯や歯周病を効果的に予防できます。
虫歯がある状態でホワイトニングを行うと、虫歯の進行リスクや治療中の歯がホワイトニングの薬剤の影響を受ける恐れがあります。そのため、虫歯がある場合はホワイトニング前に完治させることが重要です。
しかし、詰め物や被せ物は白くできないため、色の差で違和感が出ないよう事前に医師にホワイトニング予定であることを説明しておきましょう。
ホワイトニング中の虫歯予防としては、定期的に歯科検診を受けること、日常のセルフケアを徹底することが重要です。日々の歯磨きや定期検診は虫歯予防だけでなく、ホワイトニング効果を長持ちさせるためにも大切です。
ホワイトニングを検討されている方は、兵庫県宝塚市にある歯医者「はら歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。